要約
- リモートでのインフラ作業は実世界以上にきめ細かなコミニュケーションが必要になる(肌感で10倍)
- 理由は何を考えて何をしているかがわからないから
- オフラインでいう手順書の読み合わせをやるイメージでslackを投げると良い
はじめに
最近、おかげさまでインフラ系の仕事はリモートワークがメインとなってきました。
ホントはcloudformationとかで完全自動化できればよいのですが、なかなかそうも行かず手作業が残っています。
何度か試行錯誤した結果、やっとうまく行き始めたところです。
これは共有すべきだと思い記事にしました。
すでに知っていて実践済みの方は、なにを当たり前のことを・・と思われたでしょう。
他にもご存知のノウハウがあればぜひ教えて下さい!
オンプレ時代
一昔前だと、サーバー室の前でみんなで集まり、タイムテーブルを見ながら手順書の読み合わせを行っていました。
そして情シスの人の立ち会いの元、作業を行っていました。
クラウド時代
令和になった今でも、クラウドだからと言って手順をすっ飛ばすことはできません。
インフラ作業なので当たり前と言えば当たり前です。
では、リモートだとどうするか。
開始前
「段取り8割」はいつの時代も同じです。
事前に手順を一覧にして送付してレビュー依頼を出しておきます。
入る30分前にslackで連絡します。
夜間作業なのに寝過ごしてる可能性もあるのでね。寝過ごしませんけどね。
作業中
作業に入った後は、事前に送っていた作業の細目単位でslackに投げます。
例えば「○○のバックアップを取ります」
作業が終了したら画面コピーを貼付け「○○作業終了しました」
「○○サービスを再起動します」etc、
背景
リモートの場合、作業の開始と終了の間、何をやってるかが見えません。
連絡が途絶えるとお客様を不安にさせてしまうことに気が付きました。
かといって画面共有をしても、じっと小さなコンソール見てくださいというのは現実的でない。
そもそもコンソールの文字は潰れてしまうので何をやってるのかわからない。
リモート元での作業
ちなみに弊社はインフラ作業の場合は必ずリアル2人体制です。
今の結論ですが、ここはリモートでは出来ない。
確認して人間と作業をする人間が実際に隣に座っていないと、
凡ミスを防げないという結論に達しました。
時代錯誤的ですが、指差し & 目視確認です。
ここは効率化の余地があるかもしれない。
なにか他に良いアイデアがあればぜひお問い合わせから教えて下さい!
雑感
ホント便利な世の中になったものです。
しかし、今の若者はネットが前提の世の中になった今、
「君の名は(新海誠監督ではなくて昔のやつね)」とか
ギャグを通り越して理解できないのではないか。
半年後、その時会えなかったら、さらに次の半年後の夜8時に
数寄屋橋の上で再会しようと約束なんて意味わからんでしょ。
LINEで即解決だし、何ならiphoneの「探す」機能で位置までわかる。
しかしテクノロジーの進歩が必ずしも幸福を産まないのもまた事実・・。
LINEがない代わりに既読スルーなんていうこともないのです。
インフラ作業がネットで完結するようになったために、
夏でも底冷えのするサーバー室に入ることもなくなりました。
薄暗いなかに36Uのラックが整然とならんでいる部屋。
薄緑色の不規則点滅信号。
低く唸る動作音の中でプチプチにくるまって夜を明かすこともなくなった今、
一抹の寂しさを感じるのはなぜでしょう。