はじめに
ちょっと昔の話です。
あるユーザさまのところに行って要件定義の打ち合わせをしていました。
向こうの担当の女性の方がとにかく優秀だった。
システムの内容について深い質問をしてきたり、こちらの質問に対してかなり的確な回答をくれるんです。
どうもSQLもゴリゴリ書くし、プログラムも修正しているらしい。
で、打ち合わせ途中で「子供のお迎えがあるので帰ります〜」と去っていった。
で、残った主任の人に「あの人すごいですね〜」というと、
ニンマリして「あの人、事務でやってきたパートの人よ。時給は○○○円」と。
「え!なんでそんな人が?」と聞くと、どうも未経験で事務としてやってきて、
なんだかんだやってもらってるうちにどうも出来そうだと。
色々仕事を振ってやってもらってるうちにPG?SE?になったそうな。
上司の人は「本人はまだ自分の仕事が事務だと思ってるよ・・・」と
不敵な笑みを浮かべていました。
教育した方も偉いし、言われたことを頑張ってやったその人も偉い。
社内でIT人材を育てる場合のお手本みたいな話だと思いました。
IT人材を中途採用する場合
中途採用で経験者を雇ったけどうまく行かなかった話も聞きます。
本人の名誉のために言っておくと、PGだからといってWordやExcelは普段あまり使いません。
経験者だからといってネットワークの知識があるとも限りません。
「経験5年」とあっても、特定の作業に特化していることもあります。
一般的なIT人材というイメージとは異なったスキルの可能性が高い。
結局、IT人材を募集して良い人が来てくれた!となって過度な期待をかけてしまい、
面接でつっこんだ話をせずに採用した挙げ句、結果としてお互いが不幸になってしまったのではないか。
中途採用の場合の結論
中途採用をする場合は、サンプルかデモのプログラムを持ってきてもらうよう事前にリクエストすると良いと思う。
また、社内でやろうとしているプロジェクトのモックや画面イメージがあると良いと思います。
そして、協力があれば一人で作り切ることができるかを、その人に聞いてください。
未経験の場合
社内で未経験から育てる場合は、まずは本人がPCに向かってシコシコ作業することが好きかどうか。
次に、本を見たりwebで調べながらExcelでマクロが組めるかどうか、
最近だとKintoneでアプリが組めるかどうかだと思います。
なんといってもこれは本人の適性がある。
学校の勉強の出来不出来とは別です。
あ、ある程度はあるかもしれない。
数学やパズル・将棋が好きな人は向いてます。
最近こういう事を言うとすぐセクハラだと言われるのでビクビクしてますが、
PG作業は男性より女性の方が向いているような気がします。
針仕事とか細かい作業が遺伝子レベルで伝承されてるのではないか。
あ、こういうこというとすぐ「獲得形質は遺伝しない!」とメールをくれる人がいます。
そういう人は事前に「日本人 海苔 消化 遺伝子」で検索してください。
最後になりましたが、社内IT人材の育成の相談も大歓迎です。
お気軽にお問い合わせください〜。