Fラン大卒文系IT未経験が基本情報技術者試験を受けてみた(後編)

前編はこちら

□分野別の勉強法

午後は全部で11分野のなかから5つを解答します。
※最近変更がありました。詳しくはIPAの公式サイトを見てください。

  1. 情報セキュリティ(必須)
  2. ソフトウェア・ハードウェアデータベースネットワーク、ソフトウェア設計
  3. プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略、企業と法務
  4. データ構造とアルゴリズム(必須)
  5. ソフトウェア開発(C言語、Java、Python、アセンブラ言語、表計算ソフト)

情報セキュリティに関しては、午前問題の知識はそのまま活かせると思います。
ただ、文章が長文なので慣れるために実際に過去問を解くと良いです。

問 2~5 の選択問題では、私はソフトウェア設計と、プロジェクトマネジメント、
サービスマネジメント、システム戦略、経営戦略・企業と法務に絞って学習しました。

ソフトウェア開発では表計算を選択すると決めていたので、表計算は
基本情報技術者 表計算 とっておきの解法」を3周ほどしました。
こちらの書籍は表計算の基礎的な部分から、実際の過去問の解説まで丁寧に説明されているのでオススメです。

表計算は半分がマクロ問題なので、マクロの問題を重点的にやるべきだと終わってから感じました。
アルゴリズムがとにかく難しかったので、(https://www.youtube.com/channel/UCZyA0j0zb8S6pCu-qOKQlpA)の方のYoutubeの解説がわかりやすかったです。

基礎的な部分から説明されていて、文系の私でも理解することができました。
アルゴリズムに対して苦手意識がある方は参考にしてみてください。

□やらなかった方がよかった勉強法

・とにかく暗記することを目標にした

過去問の答えを全て覚えてしまって、2周目に解く時に解答の選択肢を覚えてしまっていました。
結果、意味がない状態になっていました。

今考えると、暗記することを目的にするのではなく、
「理解」することを目的にしたほうが良かったと感じました。

・とにかく過去問の量をこなす

今回の午後の対策として過去問を 15 回分くらいしたと思います。
しかし、午後の結果を見て頂いたら分かる通り、 15 回分やっても 60 点ギリギリでした。
この原因は、一つ一つの問題をしっかり解かずに次の問題に行ってしまったためだと思います。

・暗記物の問題ばかり完璧にした

これは午前でも午後でもそうですが、計算問題やアルゴリズムの問題を
ラスト 1.2 週間くらいまで一切勉強せずに、暗記物ばかり勉強してきました。
これは、「わかってから始めたい病」みたいな物だと思っていて、当てはまる方もいるのではないかと思います。
私は独学で HTML や CSS、JavaScript の学習をメインでやっていましたが、
当時 progate のレベルが 200 くらいまで同じコースをやっていたのを思い出しました。
これは今思うとあまり意味がなくて、資格試験でも基礎がある程度固まったら、新しい分野を挑戦してみるのが大切だと改めて痛感しました。

試験戦略

・時間配分問 1~問5: 各 20 分アルゴリズム: 40 分表計算: 30 分
・解く順番 1.問 1~問5 2.表計算 3.アルゴリズム

まとめ

合格結果はまだですが、今回受験してみて思ったのは
基本情報技術者試験を通して IT の基礎的な部分を理解することができたと思います。

また、私は今まで勉強するくせがなかったり、集中力がすぐに切れていたのですが、
この試験を通して勉強する癖や集中力が UP できたと思っています。
試験に合格するということはもちろん大切ですが、基本情報技術者試験を通して得られるものはきっとあるので、ぜひ受験してみてください。