分業がエンジニアをダメにする

私は何かしらアイデアを思いついたときにはgoogle先生に聞いてみる。
投石機 作り方
とかを引くとかなり詳細な内容が出てきて、見るだけで満足することもある。
で、最近考えていること、つまりタイトルになっている文言で検索してみた。
すると良い記事がヒットしました。
これってIT業界も全く同じじゃねえ?あるいは何故デカイ店のコックは育たないか
「・「あっためて切って出す」といった仕事しかしてなかったらダメ」
「・小さい領域であっても、一つの完成した姿を作らなければダメ」
「環境をよく選ばないと、構造的に良質の経験を積めないことになる」
おっしゃるとおりです。
以前、「勉強しない人はエンジニアには向いていない」という記事を書いたんですが
少し違ってた。
本質は勉強するかしないかではなかった。
勉強する必要性を感じないなら勉強なんかするはずがないんです!
一人でプロジェクトの開始から終了までやりきる体験をしないと
いつまで経っても「その他大勢」のモブキャラになってしまい、エンジニアとしてまったく成長しないんです。
「できませんでした」で他の人に代わってやってもらうと楽なんだけど
エンジニアの大事な部分がもぎ取られていってしまいます。
そういう意味では弊社のイリ○さんには申し訳ない。
最初に勤務した会社は、今考えるとあり得ないほど新人の私に仕事を任せてくれました。
未経験から1年で小さい旅行代理店の見積システムを作らせてもらいました。
「行って話聞いてこい。お前が作るんだから漏れのないように業務は全部聞いてこい。金額の話はするな。」
でした。
「できるかどうかわかりません」と言ったら
「できるかどうかではない!やるかやらないかだ!」と追い出されました。
実際にやってみるとなんとか動くものが出来ました。
大バグを仕込んでしまいお客さまからお怒りの電話がかかってきたときも
「行って謝って来い。直るまで帰ってくるな。」
でした。
当時はなんという教育の仕方だと恨みに思ったのですが、
どれだけバグだそうが会社が給料払ってくれるんだから従業員はリスクなんか無いんです。
恨みに思うのは筋違いでした。すみませんでした。
今考えると新人教育のやり方としてベストなのかもしれない。
これから来る新人さん達に一言。
若いうちは能力は飛躍的に伸びます。
他の人が出来ると言ってるなら自分では無理だと思っても、その人を信じて頑張ってください!
どこかのタイミングで早いうちに「エンジニアの成人の儀」としてあれをやらないといけないね。