学生の頃だからもう四半世紀前になるのだけど、当時ワタシはパチンコが好きで好きでしょうがなかった時期がありました。
今考えると壮大な時間の無駄遣いかつダメ人間ですね。
朝の9時前からお店の前に並んで閉店まで居たりね。タバコ吸わないからモクモクの煙の中で我慢してずっと居ました。
でも、当時はアルバイトと思いながらやっていたのです。
そしてパチンコがいかに効率的なバイトかをほかの人に熱く語っていた。
で、パチンコ屋に通っているうちに、ほぼそれで生計を立てている先輩に色々情報をもらいはじめます。
そして一緒にパチンコ屋に行き始めます。
その先輩は朝一番に並んで、勝っても負けてもサッと打ってサッと帰る。
「まだ出るんじゃないですか?」と聞くと、「あと2時間は出ない」と明確な回答。
そして逆に質問されました。
「トクハラくんはバイトだっていってたでしょ?ひょっとして、君はパチンコが好きなんじゃないの?
パチンコが好きだとパチンコは絶対に勝てないよ・・・。」
そのときにハッと気付きました。自分は小遣い稼ぎではなくてパチンコ依存症になってると。
それからパチンコに行かなくなりました。
で、何が言いたいかというと、人間は簡単に自分を騙せるんですね。
で、何かを熱く語ってる時ほどその言葉は自分に言い聞かせてることが多い、かもしれない。
前の会社は潰れたんですけど、その会社の末期には営業の人とSEが仲が悪かった。
SEのみんなは営業の人がいかにダメかを言い募る。
よくよく考えてみると代わりに仕事を取ってきてくれるんだから感謝することはあっても
悪口を言うべきではないし、悪口を言ってもお金が入ってくることはない。
むしろ営業の人のサポートを買って出ることによって、要件定義以前のフェイズを
みることができたはずです。
結局はワタシを含めSE部隊は自分の営業力のなさ(つまりお金くれる人が誰かを判断する嗅覚)を
周りにアピールしてただけだった。
なんでそれに気が付かなかったのかというと、その熱く語る行為そのものによって
自分自身を洗脳してたのかもしれない。
何かを熱心に考えている時、また熱心に語っている時、自分を騙していることがある。
本当の敵は誰なのか、本当の問題は何か、よく考える必要があったと、今にして思います。